直葬を選んだ理由

終活

経験を通して、静かに見送るという選択に至りました

直葬という言葉を聞くと
「簡素すぎるのではないか」
「本当にそれでいいのだろうか」
と不安に感じる方もいるかもしれません。

私自身も
はじめから直葬を選択肢として考えていたわけではありません。

けれど
いくつかの看取りや葬儀を経験する中で
直葬という形が、自分たちには合っている
と感じるようになりました。

このページでは
私が直葬を選んだ理由を
体験をもとに整理してお伝えします。

若い命を見送った経験がありました

2020年、
同居していた甥が20歳で突然亡くなりました。

急性心機能不全による急死で、
事前に何かを準備する時間はありませんでした。

当時は新型コロナウイルスの流行期で、
亡くなってすぐに火葬をすることもできず
薬剤を使って安置しながら
順番を待つ状況でした。

深い悲しみの中で
葬儀の内容や費用について
冷静に考える余裕はほとんどありませんでした。

葬儀費用の重さと、気持ちの整理

後になって妹から聞いた葬儀費用は、
想像していたよりも高額でした。

ただ
「親より子が先に亡くなる」という現実の前では
金額について言葉にすることはできませんでした。

この経験を通して
葬儀は、気持ちが弱っているときに
大きな判断を迫られる場面
なのだと強く感じました。

👉
※費用について整理した記事
▶︎ 葬儀費用はなぜ高額になりやすいのか

義理の父の看取りと、現実的な判断

その後
義理の父が高齢となり、
在宅酸素が必要な状態で施設に入所しました。

施設で新型コロナウイルスのクラスターが発生し
義理の父はコロナ肺炎で亡くなりました。

施設側からは、
早めに部屋を空けてほしいという趣旨の説明があり
葬儀や搬送については
業者に任せる流れになりました。

このときも
すぐに火葬ができず、
最短の日程は友引にあたり
数日後の火葬となりました。

ドライアイスでの安置でしたが
義理の父の表情はとても穏やかで
慌ただしい中でも
静かに見送ることができたと感じています。

形式よりも「負担を減らす」ことを考えました

これらの経験から
私の中で少しずつ考えが変わっていきました。

  • 大きな式を行うことが、本当に必要だろうか
  • 残された人が、判断と対応に追われすぎていないだろうか
  • 気持ちの整理は、必ずしも形式で決まるものだろうか

そう考えるようになり
形式よりも、心身の負担を減らすこと
を重視したいと思うようになりました。

直葬は「何もしない」選択ではありません

直葬というと
「何もせずに終わらせる」
という印象を持たれることがあります。

けれど
実際にはそうではありません。

  • 静かに向き合う時間を持つ
  • 家族だけで声をかける
  • 慌ただしさから距離を置く

そうした形でのお別れも
十分に意味があると感じています。

👉
※直葬の基本については
▶︎ 直葬とは?流れ・費用・向いている人を落ち着いて整理します

自分自身の経験も、大きな理由でした

甥が亡くなった約1年後
今度は私自身が脳出血を起こし
生死を彷徨いました。

現在は母と二人で暮らしていますが
再発の可能性がゼロではない以上
「どちらが先に亡くなるか分からない」
という現実があります。

だからこそ
母に大きな判断を一人で背負わせたくない
という思いが
直葬を選ぶ理由の一つになっています。

直葬を選んで感じていること

直葬は
すべての人に合う葬儀の形ではありません。

けれど
私にとっては

  • 無理をしなくていい
  • 判断がシンプルになる
  • 静かに見送れる

という点で
納得のいく選択だと感じています。

大切なのは
「何を選ぶか」よりも
「なぜそれを選ぶのか」
だと思っています。

まとめ 直葬は、私にとって自然な選択でした

直葬を選んだ理由は
費用だけでも、流行でもありません。

これまでに経験した看取りや葬儀
そして自分自身の体調のことを踏まえたうえで
今の自分たちにとって
一番無理のない形だと感じたからです。

直葬という選択が
誰かにとっての判断材料の一つになれば
それで十分だと思っています。

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