ゴミ拾いは誰でもできる心のリハビリ│SNSで得た気づきとは

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  • ✔ リハビリが思うように進まず、不安ばかりが募る
  • ✔ 誰とも話す気になれず、孤独な時間がつらい
  • ✔ 何か始めたいけど、何から始めていいか分からない

脳出血での入院を経て、退院後のリハビリ生活。

寒空の下、公園での歩行訓練を続ける中で、ふと目にしたX(旧Twitter)の「ゴミ拾い投稿」が、私の人生を変えていきました。

ただのリハビリだったウォーキングが、「福拾い」という新しい意味を持ち、心を癒す習慣になったのです。

この記事では、ゴミ拾いが心の回復にどうつながったのか、そしてSNSとの出会いがどんな力を与えてくれたのかをリアルな体験をもとにお伝えします。

結論から言えば、誰にでもできるゴミ拾いが、心と体を前向きに変えてくれるきっかけになります。


脳出血からのリハビリと心の葛藤

歩くことすら不安だったリハビリ初期の毎日

脳出血によって入院し、退院後に始まったリハビリ生活。

寒さの厳しい2月、私は毎日、公園までの歩行訓練を繰り返していました。

当初は数百メートルの距離でさえ困難でした。

平均感覚の低下と下肢の筋力不足で、目的地のベンチにたどり着く頃には、息が上がるほど疲れていました。

ベンチに座ると持参したマイボトルのお茶とお菓子を片手に、X(旧Twitter)を眺めて気を紛らわせていました。

それでも、再発や後遺症の不安が常につきまとい、心は休まることがありませんでした。

孤独な時間を支えてくれたX(旧Twitter)との出会い

そんなとき、ふと目にしたのが「ゴミ拾い」を投稿している人たちのポスト。

「なぜわざわざ拾ったゴミを投稿するの?」と最初は疑問でした。

ですが、見れば見るほど、そこには思いやりと行動が込められていると感じるようになりました。

そして何より、同じように「今できること」を一歩ずつ取り組んでいる姿に、励まされるようになっていったのです。


ゴミ拾いとの出会いが人生を変えた

なぜゴミ拾いの投稿が気になったのか

当時の私は「健常者」とも「障害者」とも言い切れない、自分の立ち位置に迷っていました。

そんな中、Xに投稿されたゴミ拾いのポストには、自分の状況と重なるものがありました。

「ただ拾ってるだけなのに、なぜこんなに心があたたかくなるんだろう?」

この疑問が、私の一歩を踏み出すきっかけとなったのです。

「福拾い」という言葉が心に響いた理由

ある日見かけた「福拾い」という言葉に、私は心を奪われました。

ただのゴミ拾いではなく、「福」を拾っていると表現する人たちがいたのです。

それを見たとき、私は「私にもできるかもしれない」と思いました。

歩くこともままならなかった私にとって、その言葉はまるで魔法のようでした。

ゴミ拾いで芽生えた“自然とのつながり”

公園でおにぎりを食べながら、春の芽吹きや青空を眺めていると、心がすーっと軽くなっていきました。

土の匂いや鳥の声に触れることで、「生きてる」と実感できる時間が増えていきました。

この頃から、街を歩くときにもゴミが目につくようになり、「拾いながら歩こう」と自然に思うようになっていきました。


SNSが広げてくれた人とのつながり

初めての投稿に届いた「いいね」と温かい言葉

ゴミ拾いをしてXに投稿すると、すぐに反応がありました。

「いいね」やコメントを通して、全国の人が自分の行動を見てくれている。

それだけで、孤独だった心が少しずつほどけていきました。

「このトングが使いやすいよ」「無理せず続けてね」など、温かいメッセージに胸がいっぱいになったのを今でも覚えています。

距離感が心地いい、SNSだからこそ続けられた

私は当時、人との会話がうまくできず、人前に出ることにも抵抗がありました。

そんな中で、Xでのつながりは“ちょうどいい距離感”でした。

顔を合わせなくても、言葉を交わせなくても、応援や共感は伝えられる。

SNSには、心のリハビリにもなる優しいつながり方があると感じました。

アドバイスや応援が生きる力になった

トングで吸い殻を拾えないほど手に力が入らなかった時期。

「割り箸で拾うのはどう?」と投稿すると、また優しい声が届きました。

「それいいアイデア!」「ポジティブで素敵」

その一言一言が、私の背中を押してくれました。


ゴミ拾いを続けることで起きた心の変化

ポジティブな考え方が自然と身についた理由

毎日歩きながらゴミを拾っていると、驚くほど多くの“発見”があります。

道端の小さな芽、朝焼け、土の香り。

それらすべてが、自分の心を癒す材料になっていきました。

いつの間にか、「つらい」より「ありがたい」と思える時間が増えていったのです。

リハビリ以上の“癒し”を感じた瞬間

早朝のウォーキングを兼ねたゴミ拾いは、「静けさ」と「自然の音」に包まれる時間です。

鳥のさえずりや朝日に照らされた木々に癒され、「今日も頑張ろう」と思えるようになりました。

私にとってゴミ拾いは、心のメンテナンスそのものでした。

「自分にもできる」と思えたから続けられた

最初は1周するだけで精一杯だった公園が、徐々に2周、3周と歩けるようになりました。

「今日も少し前に進めた」

その実感が、心に小さな自信を積み重ねてくれました。


ゴミ拾いは誰にでもできる心のリハビリ

道具や時間、準備は最小限でOK

始めるのに特別な準備は必要ありません。

トングか割り箸、袋があれば十分です。

10分でも、公園や道端の一部でも、ゴミが落ちていたら拾うところから始める。

無理なく、今できる範囲で続けることが大切です。

「継続」がくれる心の栄養と気づき

続けていくと、心が整い、考え方も変わってきます。

「なぜポイ捨てをするのか」「自分も無意識に余計なモノを増やしていないか」

そんな問いが生まれ、暮らしそのものに意識が向くようになりました。

断捨離も進み、身軽になることで、心も整理されていきました。

自然に感謝することが、人生を前向きにする

ある日、ゴミの中から力強く芽吹く小さな芽を見つけました。

その生命力に感動し、「私もこうありたい」と思いました。

自然に感謝し、恩返しの気持ちでゴミ拾いをすることが、

自分の人生を前向きにする行動につながっていると今は確信しています。


福拾いは、心と体に「福」をもたらすリハビリです

ゴミ拾いは、誰にでもできる小さな行動です。

そして、その一歩が人生を前向きに変えてくれる力を持っています。

私自身、病気のリハビリとして始めたウォーキングの中で、「ゴミ拾い=福拾い」と出会いました。

SNSでのつながりや、自然とのふれあいは、沈んでいた心を少しずつ癒してくれました。

もし今、何か始めたいけど一歩が踏み出せないなら、まずは身の回りのゴミをひとつ拾ってみてください。

それだけで、きっと何かが変わり始めます。

できることから、無理なく、自分のペースで

今日からあなたも、「福拾い」を始めてみませんか?

そして自然の癒しを味わってみては?


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