「冷たいものなら食べてくれるけど、そうめんだけじゃ心配…」
「食欲がなくて、何を作っていいかわからない…」
「調理に時間をかけられないけど、栄養のあるものを食べさせたい…」
夏の介護ごはんでこんな悩みを抱えていませんか?
実は、放っておくと脱水や栄養不足、夏バテが悪化してしまうこともあります。
そんなときにおすすめなのが、大豆ミートと茹で卵または錦糸卵を使った栄養満点の冷やしそうめんです。
この記事では、介護中でも簡単にたんぱく質も取れる簡単レシピを、ご紹介します。
冷たくて食べやすく、たんぱく質やビタミンも摂れるので、夏でも安心。
介護される方も、する方も、負担を減らしながら食事を楽しめる一皿になります。
夏バテ予防と栄養管理を両立できるレシピです。
夏の介護ごはんに「そうめん」がぴったりな理由
食欲が落ちがちな高齢者にも食べやすい
夏は気温や湿度の影響で、体力も食欲も落ちやすい季節。特に高齢者はその傾向が強く、食事量の低下から栄養不足になることもあります。
そこでおすすめなのが、のどごしがよく、冷たくてさっぱり食べられるそうめんです。消化もよく、無理なく食事ができるため、夏の定番として多くの介護現場でも活用されています。
冷たくてさっぱり、調理も簡単
そうめんは茹で時間が短く、火を使う時間も少ないので夏場の調理負担が少ないのも魅力です。冷蔵庫にある具材と組み合わせるだけでバリエーションが広がり、飽きずに続けられます。
さらに冷たく仕上げることで、食欲がなくても食べやすくなるメリットがあります。
具材の工夫で栄養バランスが整う
そうめん単体では炭水化物が中心ですが、具材次第で栄養バランスを整えることが可能です。タンパク質を意識して、大豆ミートや卵を加えるだけで主食と主菜を一皿にまとめられます。野菜を添えれば、さらにビタミンや水分も補える、夏にぴったりの一品になります。
大豆ミート・茹で卵または錦糸卵で栄養アップ!おすすめレシピ
<材料と下準備(1人分の目安)>
• そうめん…100g
• 卵…茹で卵または錦糸卵
• 大豆ミート(ミンチタイプ)…30〜40g(戻した状態)
• きゅうり…1/2本(細切り)
• トマト…1/4〜1/2個(スライスまたはカット)
• ごま油、サラダ油…適量
• 白ごま…適宜
タレの材料(例)
• 醤油…大さじ2
• 酢…大さじ1.5〜2
• 砂糖…大さじ1
• 鶏ガラスープの素…小さじ1/2
• ごま油…小さじ2
• 水…大さじ2
• レモン汁…小さじ1/2(お好みで)
※タレは自分好みで量を調整してください(家庭の味を作ってね)
<手順>
1. 大豆ミートを準備する
乾燥タイプの場合はお湯で戻してから、水気をしっかり切る。フライパンで軽く炒めて塩・こしょうで下味をつけると食べやすくなります。
2. 具材を切る
きゅうりは細切り、トマトは食べやすい大きさにカット。茹で卵は輪切りかくし切りにしておきます。
3. タレを作る
小鍋に水、鶏ガラスープの素、砂糖を入れて加熱し、沸騰直前に醤油と酢を加えて火を止めます。ごま油とレモン汁を加えて冷ましておきます。
4. そうめんを茹でる
袋の表示よりやや短めに茹で、冷水でもみ洗いして冷やし、水気をしっかり切ります。
5. 盛り付ける
器にそうめんを盛り、上に茹で卵または錦糸卵、大豆ミート、きゅうり、トマトを彩りよく並べ、タレをかけます。お好みで白ごまをふりかけて完成。
<時間がない時にも手早く作れる工夫>
• 大豆ミートはまとめて戻して冷凍保存しておくと便利です。
• タレも事前に作って冷蔵保存しておけば、より時短になります。
• トマトやきゅうりなどのカット野菜は、前日に準備しておくと朝食にも活用可能です。
※面倒な場合:市販の麺つゆを表示通りに薄め、戻した大豆ミートを入れて一度沸騰させ粗熱をとり冷蔵庫で冷やしておくことでタレを作る作業は一気に短縮します。
栄養バランスのポイントとやさしい味付け
<タンパク質・ビタミン・水分補給のバランス>
高齢者の夏バテ対策には、タンパク質と水分補給が不可欠です。
大豆ミートと卵でたんぱく質を、トマトときゅうりでビタミンと水分を補うことで、栄養バランスが自然と整います。
一皿で完結するので、食事量が減りがちな方にも安心です。
<大豆ミートの味付けと食べやすくするコツ>
大豆ミートは味が淡白なので、ごま油や醤油などで香ばしさを加えるのがポイントです。炒めすぎると固くなるため、サッと火を通すだけにしましょう。
また、少量の砂糖やみりんを使って甘みを加えると、高齢者にも食べやすい味になります。
<高齢者でも安心して食べられるタレの工夫>
タレの酸味が強すぎると口内が敏感な高齢者には刺激になることがあります。酢の量は調整してください。少量のだしを加えることでまろやかに仕上がります。
既製品のポン酢ではなく、手作りタレや市販の麺つゆの方が味のコントロールがしやすく、安心です。
介護する側にもやさしい!時短&手軽な工夫
<事前に下ごしらえしておく方法>
そうめん以外の具材は前日準備が可能です。大豆ミートは戻して冷蔵または冷凍保存。きゅうりとトマトはカットして保存容器へ。
これで当日はそうめんを茹でて盛るだけで済みます。
• タレは冷蔵で3日程度保存可能。
• 茹で卵または錦糸卵は前日に作って冷蔵庫へ。
・事前になすの煮浸しを作っておき盛り付けるのも美味しいです。
<市販品をうまく取り入れるコツ>
完全自炊が難しい場合は、市販の冷やし中華のタレを活用しても構いません。
まとめ│夏バテ予防と負担軽減を両立する冷やしそうめ
夏の介護ごはんは、栄養と手軽さのバランスがカギです。
今回ご紹介した「大豆ミートと卵の冷やしそうめん」は、栄養価が高く、調理も簡単、食べやすさが三拍子そろった一皿です。
そうめんだけでは不足しがちな栄養を、植物性タンパク質や野菜で手軽に補えるのも大きなメリットです。
冷たくてさっぱりした味わいは、食欲が落ちた時にもぴったり。
介護される方も、作る側も、無理なく夏を乗り切るための一助になれば嬉しいです。
ぜひ今日の一食に、試してみてください。