墓じまいの現実~父を無縁仏にしないために~

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義父を直葬で送ったあと、次に向き合ったのが「墓じまい」でした。義父の姉妹は高齢または故人で、親戚とも疎遠。墓の継承者もおらず、このままでは義父や両親が無縁仏になると危惧しました。

この記事では、墓じまいに至った経緯と、実際にかかった費用・流れをまとめます。

墓じまいの背景と私の立場

  • 義父は三人姉妹の長男。姉は他界、妹は脳梗塞で寝たきりで施設に入所中。
  • 私は母方の長女で、義父と母は再婚後離婚。
    私は養子縁組をしておらず母と義父が離婚ししたら法的には他人

義父は自分から親戚との関係を断っており親戚も高齢になっている。義父が施設に入所する際も手紙を書いても返事は来ませんでした。また電話をしても「関係ない」との対応。私は義父が施設に入所する時からなんとなく義父が亡くなったら誰が葬式をあげるのだろう?誰が喪主になるのだろう?と考える様になりました。そして義父が施設に入所してことを機に住職と喪主ことや納骨の件を相談・確認していました。住職の「血縁関係がなくても私が喪主となり義父を納骨できます」という返答が後押しになりました。

墓じまいの流れ

  1. 住職に再確認
    私が喪主として墓じまいを進めることを再確認。
  2. 親戚への連絡
    唯一年賀状のやりとりのみをしていた儀父の妹の夫に墓じまいの件で電話したところ「墓じまいには賛成だが費用は出せない」と言われました。私は「墓じまいを賛成していただければお金はいらない」とお伝えすると墓じまいには賛成して頂くことができました。この様なことが言えたのも事前に金額がわかっていて日頃から少しづつお金を貯められたからだとおもいます。また妹とも話し合い儀父には大変お世話になり感謝の気持ちもあっり親戚が墓じまいに賛成してもらえるのなら金額はこちらで負担してもよいと決めていました。そのためトラブルにならずスムーズに事は進み最終的には儀父の妹夫婦が合葬碑への刻字の金額は負担してくれることになりました。
  3. 四十九日法要合葬墓への納骨
    お寺で四十九日法要と合葬を同時に行いました。父には戒名もつけました(戒名がないと納骨できないため)。
  4. 元の墓の撤去
    石材業者を通じて、元のお墓を撤去。費用も確認済みでスムーズに行うことができました。

墓じまいにかかった費用(関東地方)


項目

費用の目安

戒名代

3~5万円

四十九日法要
3~5万円
合葬墓への納骨5~10万円

墓石撤去費

20~30万円

合葬碑への刻字

1~3万円

合計

32~53万円


※お寺や地域により異なります。

墓じまいを成功させるために

  • 生前から住職に相談していたこと
  • 見積もりを取っておいたこと
  • 少しづつ費用を貯めることができていたこと
  • 義父に感謝の気持ちがあったこと
  • 親戚には最低限の報告だけしたこと

これらが、トラブルなくスムーズに進められたポイントでした。

おわりに

「もう他人だから」と関わらない選択もあったかもしれません。でも、義父は私達家族にとっても孫たちにとっても、大切なおじいちゃんでした。

最後に「自分たちでできるだけのことはした」と言える墓じまいができ、後悔もトラブルもなく、気持ちよく区切りがついたと思っています。

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